アドレスV125G アイドリング不調の原因と対策

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アドレスV125Gアイドリング不安定な原因

スズキアドレスV125Gの画像

走行距離20000kmのアドレスV125Gが信号待ちでエンジンが止まったり、アイドリングが上がったり下がったりするので修理依頼を受けました。

この車両の燃料供給装置はキャブレターではなくFI(電子制御燃料噴射装置)を採用している為、キャブレターにありがちな詰まり等がありませんので考えられる不調の原因として考えられるケースは。

  • スロットルバルブの汚れ
  • インシュレーターの亀裂、破損による二次エアの吸い込み
  • ソレノイドバルブ(電磁弁)の作動不良

以上、単発的な原因もあれば複合的に絡み合ったケースもございますので順番に作業して様子を見ます。

スロットルバルブの清掃方法

メットインボックスを外します

アドレスV125Gメットインボックスのはずし方説明の画像
  • プラスのネジを2本外す
  • メットインBOX底の10mmのボルト2本とシートロック後ろの10mmボルト1本を外します
  • 5mmの六角ボルト2本をはずして
  • タンクキャップも忘れずに外します

メットインボックスを引き上げドレンホースを抜きます

アドレスV125Gメットインボックスのドレンホースの画像

シガー電源のコネクターを外します

アドレスV125Gシガー電源コネクターの画像

 コネクターを外し、ホースバンドを緩め半月キャップを外します

アドレスV125Gエアクリボックスを外しネジ、コネクターの画像
  • コネクターを外して
  • ホースバンドのプラスネジを外して
  • マニホールドに止めている半月キャップを外します

エアクリーナーボックスのカバーを外します

エアクリーナーボックスを外すネジの箇所の画像

6本で止まってプラスネジを外します

エアクリーナーエレメントも汚れているので交換します

エアクリーナーエレメントの画像

エアクリボックスを固定している10mmのボルトを2本外す

エアクリーナーボックスの固定ボルト位置の画像

ブローバイホースを外します

ブローバイホースを外す箇所の画像

エアクリボックスを後方に外しスロットルボディーが見えました

スロットルボディーの画像

ワコーズエンジンコンディショナーを注入

スロットルバルブにエンジンコンディショナーを注入している画像

スロットルを開けエンジンコンディショナーを注入し、しばらく放置します

早速汚れが浮き出てきました

スロットル内部の汚れている画像

スパークプラグを外します

スパークプラグを取り外しするキャップの画像

スパークプラグを外してエンジンコンディショナーを注入

スパークプラグホールからエンジンコンディショナー注入の画像

しばらく放置してからキックをして排出します

プラグホールから出てきた汚れの画像

エアクリーナーボックスの内部を洗浄します

エアクリーナーボックスを洗浄している画像①

キャブクリーナーをまんべんなく吹き付け汚れが浮いてきたら歯ブラシ等で擦ります

パーツクリーナーで洗い流します

エアクリーナーボックス洗浄の画像②

結構汚れがありました

エアクリーナーボックスの汚れが落ちた画像

きれいになったスロットルバルブ

洗浄後のスロットルバルブの画像
  • エアクリーナーエレメントとスパークプラグを新品交換して元通り組み付けます
  • エンジンを掛けマフラーから白煙がなくなるまで空吹かしします
  • かなりの匂いと煙が出ますので近所迷惑にならない所で吹かして下さいね
  • アドレスV125に限らず4ストエンジンは定期的にエンジン内部の洗浄をお勧め致します
  • アヒルが笑っているように見えますが、気のせいでしょうか?

インシュレーターの交換

インジェクターの5ミリ六角ボルト2本を外します

インジェクターの5ミリ六角ぶると2本を外します

 

インジェクターの六角5ミリボルト2本を外します

マニホールドを固定しているボルトを外すためカバーを先に外します

カバーのクリップをプラスドライバーで押す

 

カウルクリップの中央をプラスドライバー等で押して下さい

マイナスドライバーでクリップを外し、カバーをめくります

マイナスドライバーでクリップを外し、カバーをめくります

 

クリップをマイナスドライバーで外してカバーをめくるとマニホールドの六角ボルトが見えます

マニホールドを固定している5ミリ六角ボルトを外します

マニホールドを固定している5ミリ六角ボルトを外します

 

片方の六角5ミリボルトも外します

片方の六角5ミリボルトも外します

 

新旧のインシュレーター

新旧のインシュレーター

 

インシュレーターが破損していました。定期的な点検、交換が望ましいです。

スロットルバルブの洗浄とインシュレーターの交換をしましたが、アドレスV125のアイドリングは安定せず、上がったり下がったりしますのでソレノイドバルブを交換します。

ソレノイドバルブ(電磁弁)の交換

ソレノイドバルブを固定している2本のプラスネジとカプラーを引き抜きます

ソレノイドバルブを固定している2本のプラスネジとカプラーを引き抜きます

 

ぴったりと合ったプラスドライバーを使い2つのネジを外してカプラーの爪を押さえ引き抜きます

ソレノイドバルブの新旧 一目瞭然です

ソレノイドバルブの新旧 

 

結果、ソレノイドバルブを新品交換して症状が改善しました。アドレスV125は通勤等で距離を走られる方が多いので定期的にスロットルバルブの洗浄をし、アイドリングが不安定になればインシュレーター、ソレノイドバルブを交換することをお勧めいたします。

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安次富孝雄

安次富孝雄

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コメント

  1. 中野 清茂

    ソレノイドバルブ、インシュレータの交換の写真、あちこちのウエーブサイトを見ていましたが、ここまで掘り下げた交換写真に初めて行き当たりました。現在、トディF1に乗っていますが、早朝このような症状があり、このサイトが参考になりそうです。また、お会いできれば・・・
    現在、NEW1200GSにも乗っております。(中央モトラッドで購入)
    同じBMWに乗られているようですね?
    今後とも、どうぞ宜しくお願いします。中野清茂

  2. 中野 清茂

    ソレノイドバルブ、インシュレータの交換の写真、あちこちのウエーブサイトを見ていましたが、ここまで掘り下げた交換写真に初めて行き当たりました。現在、トディF1に乗っていますが、早朝このような症状があり、このサイトが参考になりそうです。また、お会いできれば・・・
    現在、NEW1200GSにも乗っております。
    今後とも、どうぞ宜しくお願いします。ナカちゃん

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